五感を研ぎ澄まして、
正しい綺麗を創る
INTERVIEW
S.S
製造部 2012年入社 工学部
- 2012~
- 入社後、製造部配属
- 現在
- 製造部 チームリーダー
episode 01 仕事内容と想い
職人技を光らせて、
化粧品を正しく創る
製造部では、様々な化粧品を小~大ロット※で生産しています。製造部での工程は大きく分けて「製造」と「生産」の2つです。「製造」では化粧品の中身を作製し、「生産」では製造された化粧品の中身を容器に詰めて、包装するという、製品が市場に出る前の最終工程を担っています。
私が担当しているのは「製造」です。具体的な作業手順としては、指示書に従い、指定された原料を正しく秤量します。固形、液状、粉体といったあらゆる原料を扱っており、原料によっては微量の差でも製品の品質を大きく左右するものもあるため、それぞれの物質特性を理解した上での秤量が大切です。
次に、様々な製造釜を使ってこれらの原料を手順通りに攪拌し、化粧品を製造します。この過程では、正しい温度、正しい攪拌速度、正しい手順で調整することが大切です。何かいつもと違う点はないか、常に五感を研ぎ澄まして調整しており、まさに職人技が光る作業でもあります。
加えて、品質と生産効率の向上を目的としたカイゼン活動も積極的に行っています。発生した問題に対し、なぜ起きたのか事実確認を即座に行い、問題の特定、最適なカイゼン策の検討・実行までを行っています。実行して終わりではなく、再発防止ができているか否かを確認するため、PDCAを回して品質と生産効率向上に繋げています。
※製造・生産量を表す単位
episode 02 サティス製薬を選んだ決め手
友人からの誘いが、
人生の大きな転機に
私は大学では生物や化学について学び、卒業論文は界面活性剤を利用して工場の処理水を綺麗にする研究を行いました。大学を卒業後、製造業の別会社に勤めていましたが、そこを退職した後は一時期、次の進路について迷っていました。
その時、サティス製薬に務めている大学の同級生から「サティス製薬で一緒に働かないか?」と誘われたことが、私がサティス製薬に入社したきっかけです。私自身も「大学で学んだ化学の知識を活かしてモノづくりの仕事がしたい」という想いがあったため、モノづくりに強いこだわりを持っているサティス製薬に魅力を感じ、2012年に入社しました。
episode 03 成長を感じたこと
挑戦を恐れないことが、
私たちを成長させる
サティス製薬の製造部には、言われたことを実行するオペレーターではなく、積極的に問題解決に取り組む社員が多くいます。
私が自ら手を挙げて、新しい工場の立ち上げから安定稼働までを担当した時は、非常に自分自身に成長を感じました。特に20代後半という若く経験も浅い時期に、このような大きなプロジェクトに挑戦できたのは、サティス製薬が「挑戦する精神」を大切にしているからです。
私はこのプロジェクトの中心的な役割を担当しました。具体的には、生産性と品質が最も高まる機械配置の検討や、いろいろな協力業者とやり取りをしながら設計図の作成を行いました。
成長を実感できたのは、プロジェクトのリーダーとして、自分が最終的な意思決定をする場面が多かったためだと考えています。どう判断すべきか、物事の善し悪しを判断する際に、「よし、こうしよう」という感覚で決めるのではなく、何でこうするのかをしっかりと深掘った上で意思決定をすることが重要であると学びました。目的から考える力がついたことは、自己成長につながったと感じており、今でも製造における品質や生産性向上のための施策検討に活かされています。
episode 04 仕事の中で感じるやりがい
いいモノづくりも、人の成長も嬉しい
製造部は、モノづくりの心臓と言われる部署です。化粧品の原料から完成品に至るまでの工程に携われることにやりがいを感じます。それだけに、一つひとつの化粧品に深い愛情と熱意を持っています。この仕事は決して飽きが来るものではなく、日々新しい発見と成長があります。
店頭で自分たちが製造した化粧品が並ぶのを見た時や、製品が消費者に届いたと聞いた時は嬉しいです。特に、街の有名店で自分が製造に関わった製品にPOPで「売上1位」という文字が書かれているのを目にすると、大いに感動します。
また、私はリーダーを育てるポジションも任されるようになり、人の成長が嬉しいと感じることも多くなりました。特に、若い社員が増えているので、後輩が成長する喜びも大きいです。
後輩と一緒に業務の準備や復習を行い、複雑な化粧品の製造工程を後輩が1人でこなせるようになると、その成長が自分のことのように嬉しく感じます。また、以前の失敗をもとにPDCAサイクルを回し、生産性が向上して目に見える成果が現れた時も確かな手応えを感じます。
episode 05 働く環境
強いチームワークのもと、
成長曲線を描く
製造部は、がむしゃらな人が多いイメージです。自己成長が会社の成長に直結すると考える社員が多いのです。そのため、みんなが熱心に学び、それぞれが自分や部署、会社の課題を日々解決するために努力しています。化粧品成分検定1級を取得している社員も多いです。私はプライベートでも化粧品についての知識を深めたり、趣味で市場調査をしたりしています。美容雑誌を定期的に読み、トレンドの美容知識を吸収したり、新しい市場製品を試したりしています。そこから原料特性や処方特徴を学び、自分が関わる製品の製造においても活用していきたいと考えています。
また、年次に関わらず社員同士が活発なコミュニケーションを取っており、業務に活かせそうな情報交換などを普段から積極的に行っています。最近、製造部の部長や同僚と食事に出かけた際も、話の種は尽きませんでした。若手社員からの質問も活発なため、双方にとって濃い学びとなる機会が多く、個人、そしてチームの成長に繋がりやすい環境だと感じます。
episode 06 今後のビジョン
1人でも多くの人を綺麗にする挑戦を
製造課の現在の目標である「モノづくりのプロフェッショナルとして、絶え間なく創意工夫を続け、チームプレーで業界No.1のQCDSを実現する」の実現に個人としても注力したいと考えています。QCDSとはクオリティー、コスト、デリバリー、サービスの頭文字をとっており、具体的には、品質、製造量、生産性の3つの観点から挑戦を行っています。
「品質」では、事故やトラブルを予防するためのカイゼン提案を積極的に行い、過去のケースを共有して再発防止に努めています。
「製造量」では、品質を維持しながら生産量を増やすことで、会社の利益に貢献する目標を持っています。特に、新人教育に力を入れ、業務効率を向上させる方針です。
「生産性」では、無駄なプロセスを排除し、継続的な改善を目指しています。
このような業界No.1のQCDS実現に向けた取り組みを、製造部の中心メンバーとして引っ張り、お客様の期待を超える製品、すなわち正しい綺麗を叶える製品の持続的な提供を目指します。