MESSAGE from CEO 代表メッセージ
正しい綺麗を創る、
挑戦と変革を
代表取締役 山崎 智士
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episode 01 理念
正しい綺麗にこだわり、
有効性を追求する -
我々が創業した20年ほど前と比較して、現在、消費者の化粧品に対する期待値は下がり続けています。主な要因は化粧品業界の内部と外部に存在しています。内部要因としては、そもそも化粧品自体が「肌悩みの解消」という点で、消費者の期待に応えてこなかったことです。外部要因としては、美容に関して化粧品以外に期待できる産業が拡大し、消費者の選択肢が広がったことです。例えば、美容医療・機器・食品などが挙げられます。
以上の理由から化粧品への期待値が下がると、当然のこととして消費者の購買自体も減ってしまいます。そうすると化粧品メーカーとしては、販売促進に一層力を入れるため、広告に費用をかけるようになります。当然のこととして、製品自体のコストの内訳は広告費用が増加するため、原料費などのその他の費用は圧縮されていきます。特に原料費が下がるということは、肌悩みにアプローチするための適切な原料選択と配合量が実現できなくなってしまうということに繋がります。そうなることで、化粧品の効果実感は弱まり、期待値はさらに下がるという負のループが続いていくのです。
我々は、きちんと効果のある化粧品を作って、消費者の根本的な肌課題を解決していくという使命感を創業当初から持ち続けており、その取り組みこそがこの現状を変えることができると考えています。確かに会社として売り上げを伸ばすことは大事ですが、それよりも当社では、理念である「1人でも多くの女性に正しい綺麗を」を実現することが最優先です。だから、本当に高い有効性を持つ化粧品を創造し、世の中に1つでも多く送り出したいのです。数ある化粧品会社の中でも、「1人でも多くの人の肌悩みを解決したい」という想いを一番強く、純粋に持っていると自負しています。
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episode 02 未来
2030年に向けて、
化粧品業界の構造を変える -
化粧品への下がりゆく期待値によって、化粧品の中身に対するコストが低下するという負のループ、これは私が考える業界の課題です。本来、化粧品業界は、儲けを競い合うのではなく、「人を綺麗にする」ということを競い合うべきなのです。
業界の現状を変えたいという想いはありつつも、残念ながら我々に業界を変える影響力は今のところありません。業界のルールを作り、高い影響力をもたらすのは業界のナンバーワン企業です。だからこそ、その影響力を手に入れるために我々は業界でナンバーワンになることを目標として掲げています。
誤解していただきたくないのは、ナンバーワンという名誉は全く重要ではないということです。ナンバーワンになることによって業界の競争原理やコスト構造を変えることが、我々の長期的な課題と取り組みです。
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episode 03 組織
多様な価値観がある組織をつくり、
多様なニーズに応えていく -
SNSで個人の個性や価値観を発信するのが当たり前になり、スキンケア化粧品においても「自分の肌にあった商品を選択したい」という消費者の思いが、ここ数年で加速度的に顕在化してきました。そんな時代だからこそ、1人でも多くの方が自分の肌や嗜好にあったスキンケアができるよう、適切な解決アプローチを様々な観点から考え導き出すことが必要です。そのために、多様な価値観を持つ組織へと進化していかなければならないと、今まで以上に感じています。
多様な価値観がある組織とは、社員一人ひとりが私にはない価値観や発想を持って、モノづくりに取り組んでいる組織です。例えば、みんなが同じことを口にするのではなくて「私はそうは思わない」「私はこういうことが大事だと思う」という声を挙げて、様々な価値観でモノづくりができる組織にしていかなければなりません。
しかし今はまだ、会社の規模がそれほど大きいわけではないので、経営におけるトップダウンが非常に大きく、私の価値観で物事の意思決定がなされることが多々あります。だからこそ、そういった現状を変化させていく必要があります。それこそが、理念である「1人でも多くの女性に正しい綺麗を」の実現には欠かせない要素だからです。
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episode 04 人材
人生の軸を明確に持っている人と
働きたい -
当社が業界の常識を変えるという「挑戦」を実行していくために必要な要素は、2つあると考えています。それは、個の成長とチームワーク、いずれも「人」です。
個の成長に必要なのは、学習と決断であり、その根底にあるのは「何がしたいか」という個の想いです。上司や先輩から言われて働くだけでは力も出ませんし、成長もありません。つまり個を成長させるのは、強い好奇心を持って、自分ごととして考え行動できる、「主体性」です。
そして、チームを強くするのは、その「主体性」に「利他」の気持ちが合わさって、掛け算として発揮されることです。「利他」とは、自身がやりたいことよりもチームとしての目的を考え行動できることを指します。モノづくりは様々な役割の人が関わっているため、利他の精神が非常に重要です。だからこそ、異なる2つの要素「主体性」と「利他」の両方を持ち合わせている人が、業界を変えていくためには必要だと考えています。
当社ではジョブローテーションを推奨することで、自分の担当以外の周辺業務を経験し、利他の姿勢を養います。そのため採用する時点で重視するのは、主体性の発揮に必要な「自分の人生において、何をしていきたいのか」という軸がはっきりしていることです。自分の人生の軸を明確に持っている人と、我々は「1人でも多くの女性に正しい綺麗を」という理念の実現に向けて歩んでいきたいと考えています。一人ひとりが綺麗に向かって変わることができる未来を、ともに切り拓きましょう。
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プロフィール
1972年生まれ。皮膚外用剤メーカー勤務時代に大学医学部に出向。アトピー性皮膚炎を患う子どもたちと関わり、皮膚を変え、皮膚が変わることで人生が変わるきっかけを提供したいと1999年12月にサティス製薬を起業。現在は化粧品OEM企業として800以上のD2Cブランドの製品を設計、開発、量産。ほかグループ事業として、物流、臨床試験、クリニックの経営を行う。